就活面接官は、あなたの能力を大して見抜けないから、面接に落ちてもあまり気にしないほうがいい。研究結果

社会
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就活面接官は、あなたの能力を大して見抜けないから、面接に落ちてもあまり気にしないほうがいい。研究結果

 

【ポイント】

・就職活動などにおいて行われる評価法である「面接」。面接官は、応募者の能力をろくに見抜けていません。調査結果があります。

・これは各面接官の能力によるところもありますが、そもそも面接という評価形式に意味がありません。面接官が誰であろうと、あまり応募者の能力を見抜けません。

・ですから仮に就活で落ちまくったとしても、あまり落ち込まないほうが得策です。

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「就職活動で精神が壊れない人間っているんですか」

はてなブログで、次のようなトピックが話題になっていました。

就職活動で精神が壊れない人間っているんですか

わかる、わかるよその気持ちー。

自分も数年前の学生時、こんな感じでした。来る日も来る日もお祈りされる(=面接で落とされる)日々。

まあ学生というものは往々にして無駄に自尊心が高いものなので、その鼻をへし折り、社会のつらさを味わう一種の通過儀礼として、就活はある意味必要かもしれません。しかし、それでも何回も何十回も落ち続けると精神がやられてくるものです…。

キリキリと軋み、減衰し摩耗する精神の音。当時は自分も毎日がつらくて辛くて仕方がありませんでした。ときどき、就活に失敗して自殺する大学生がマスコミ誌上を賑わせたりたりするものですが、その気持ち、よくわかります…。

とかく就活面接に落ち続けると、「面接官は、本当に正しく自分の能力を見極めているのだろうか」という気になりますが、さて果たしてどうなんでしょうか。

結論から言えば、「面接官は正しく能力を見抜けていません」

そもそも面接は信頼性が置ける評価法とは言えないんですね。研究結果は次のように示しています。

 

面接官は、相手の能力を正しく見抜けない。研究結果

リクルート人事測定研究所は2000年~2001年にかけて、次のような調査を行いました。

・面接官が適切に応募者の能力を把握できているかの調査をおこなった

・2名の面接官に、面接により、応募者の「性格」と「知的能力」を数値化してもらう

・「性格」は情緒安定性、外向・積極、慎重・勤勉、独創的、理論的。「知性」は言語能力と非言語能力。全部で7項目

・同時に実施したSPIと、面接官が点けた点数の相関を求める

結果、SPIと面接官の点数において、統計的優位ある相関関係(統計的に意味のある)が認められたのは、7項目中「性格」の外向・積極のみ。しかも相関係数はわずか0.29でした(弱い相関)

これは要するに、面接官は、ほとんどろくに応募者の能力を見抜けていなかった」こととなります。

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よりエビデンスレベルの高い(信頼性のおける)ものとして、メタ分析を用いたものもありますが、これとて結論は変わりません。コンコルディア大学の研究者らによる研究では、面接と勤務成績との相関係数は、わずか0.20でした。

 

面接に落ちても、あまり気にしないほうがいい

実体験を振り返っても、就活というものは本当に本当にキツいものだし、何社も何十社も落ち続けると精神もやられてくるもの。

ただなんでしょう、上の例から見ても、面接試験とはまともな評価法ではないわけで、ですから仮に落ち続けてもあまり気負い過ぎないことが重要なんではないんでしょうか。

 

 

参考文献

今城 志保「採用面接評価の実証的研究:応募者、面接者、組織が面接評価に及ぼす影響の多水準分析」産業・組織心理学研究 19(1), 3-16, 2005-12

Willi H. Wiesner, Steven F. Cronshaw  ”A meta-analytic investigation of the impact of interview format and degree of structure on the validity of the lemployment interview, Journal of Occupationai Psychology. 1988, 61, 275-29

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