統計学が学べる社会人向けオンライン/通信講座
このページの目的
・統計学に関し、社会人向けに開講されているオンライン講座を紹介
・授業レベル、オススメ講座も併せて紹介
大学に行かずとも、統計学を学べる機会が増えている
かの著名な認知心理学者スティーブン・ピンカーが、21世紀における人々の必須分野として「統計学・経済学・認知心理学」の3つを上げたのは2008年のこと。
また最近では世界的な経済学者(現在はGoogleのアナリスト)であるハル・ヴァリアンが「今後10年で最もセクシーな職業」として、データサイエンティストを挙げたのも記憶に新しいところです。
先日文科省が提示した高校数学の新指導教育方針においては、数学Bで統計分野が必修科目になり、統計科目の習得が欠かせないようになってきた昨今。
前置きはともかく、オンラインや通信講座、短期講座といった形で統計学を学べるスクールを紹介します。
【オンライン授業、個別学習など】
すうがくぶんか
・授業レベル:大学1年~3年
「すうがくぶんか」は、社会人向けに高校数学や微分積分・線形代数・統計学など大学1・2年次の数学を教えている塾。
通学の一般講座では、統計の基礎からベイズ統計学や時系列分析のVAR、線形モデルのマルコフ連鎖モンテカルロ法に至るまで、他の同種講座より高度なものが学べます。
ただし、1講座10万円程度と、受講料も結構お高め。
またそのほか、Skypeにて個別指導講座も用意されています。この場合の価格は、120分10,000円、60分5000円。
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東京通信大学
・レベル:大学1年~2年
「東京通信大学」の名前通り、スマートフォンなどモバイル機器で映像授業を受けることができる通信制の大学。
2018年4月開学予定。 情報マネジメント学部の講座において、統計学の授業が受けられるようです。 授業レベルは、基礎~多変量解析までと、それほど高度な内容は受けられないようです。
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究進塾
・レベル:不明
オンライン塾・教室個別塾を展開する「究進塾」によるオンライン授業。 統計学講座、統計検定講座などを実施。お値段は、月60分×4回で3万9800円(統計学講座)となっています。
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日経ビジネススクール
・レベル:大学1年~2年
オンライン講座。「Excelで始める統計学(全4回19,440円)」など、各種講座が展開。 エクセルを用いて、基礎統計から多変量解析までの内容を学びます。
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早稲田大学エクステンションセンター
・レベル:不明
早稲田大学の社会人向け生涯学習講座「エクステンションセンター」では、統計学に関するさまざまな講座を開講しています。
対象講座は「社会人のための必修教養講座 「計量経済学」超入門」「データ・サイエンスとビジネス」「時事解説!政治経済ニュースの見方」、会場は早稲田校、中野校、オンデマンド、オンラインとなっています(講座によって会場が異なります)。
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BBT大学
・レベル:不明
著名コンサルタント大前研一氏が学長を務める、社会人向けのオンライン大学・大学院「BBT(ビジネス・ブレイクスルー)大学」。同大学も統計学の講座を開講しています。
講師には志賀 保夫氏や 福島 隆司氏など、ビジネスマン向け統計学本でおなじみの方々が名を連ねている様子。
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【講座】
統計数理研究所公開講座
・レベル:大学1年~4年、大学院
公的研究機関である統計数理研究所による、短期集中型の公開講座。短期集中型とはいえ、さまざまな講座がそろっています。
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【通信講座】
現代統計実務講座/多変量解析実務講座 - 実務教育研究所
・レベル:大学1年~2年
文部科学省認定の通信教育講座。
初級者用の「現代統計実務講座」と、中級者向けの「多変量解析実務講座」が用意。 受講期間が長いのが特徴。
・受講期間と価格(税込) 現代統計実務講座:8か月/59,800円 多変量解析実務講座:4か月/53,500円
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個人的なオススメ講座
さっと講座を見渡してみて、個人的にオススメしたいのは「すうがくぶんか」「現代統計実務講座」さんでしょうか。この講座では統計学の数式の意味や理屈のレベルから、懇切丁寧に教えてくれているようです。より本格的なレベルを求めるなら、「統計数理研究所公開講座」もグッド。
一方、ほかの講座は正直、最近書店で見かける「エクセルでらくらく統計学」といった類の本と変わらないないように見えます。
これらエクセル統計本は一見わかりやすいのですが、それは説明を省いて結果だけを提示しているからで、結局自分が何をやっているのかわからなくなるのが事実。
また以下の関連ページでは、統計学の「意味がわかる」「理屈が分かる」本を中心に、おすすめ本を紹介しています。