世界のスマートフォン市場の動向(2018年版)

統計
スポンサーリンク

世界のスマートフォン市場の動向(2018年版)

一時の爆発的ブームも沈静化し、すっかりおなじみのプロダクツになった「スマートフォン」。今回は2018年における、スマートフォン市場のデータを紹介します。

 

爆発的な市場規模の拡大も終わりを見せるスマートフォン市場。現在では世界的に伸びが緩やかなものとなり、成熟市場になったこの市場のポイントは次の3つ。

①:販売台数の伸びが緩やかに

②:スマートフォン本体における平均価格の上昇

③:以上より、市場全体としてはまだ高成長が続いている

 

①:販売台数の伸びが緩やかに

2013年には世界での年間販売台数が10億台を超えたスマートフォン市場ですが、その後、急激な成長はストップ。近年は伸長率が4四半期連続で緩やかなものとなり、2017年の販売台数は前年比3.5%増となる14億6000万台となりました。

 

②:スマートフォン平均価格の上昇

一方でスマートフォン本体の平均価格は上昇中。特に日本や韓国などアジア先進諸国では平均価格が約7万円近くまで上昇しています。この本体価格の上昇により、スマホ販売台数は飽和状態に近づいているものの、現在も市場そのものは10%以上の高成長が続いています。

 

注目市場の紹介

日本や韓国、アメリカなどではほぼスマートフォン市場の伸びが止まりつつありますが、一方で世界にはまだまだスマホ市場が成長している国や地域があります。

・中国

世界で最も大きなスマートフォン市場である中国。13億人以上の人口を抱えるだけあって、中国だけでほかの市場より2倍以上の販売台数を示すものとなっています。そんな同国も、ここ最近はスマートフォンが普及し尽くし、18年第1四半期では前年同時期より販売台数も減少しました。

ただ同国のスマートフォン平均販売価格は300ドルほどとそれほど高くなく、スマホの高級化トレンドにより、まだまだ市場の成長が期待できます。17年通年の市場規模は、前年比15%増となりました。2018年も同様の伸びが予測されています。

 

・ウクライナ

中央・東ヨーロッパで第2位の市場を誇るウクライナ。同国では現在経済成長が続いており、そのためスマートフォン販売も絶好調。2017年通年の販売台数は前年比9%増となっています。

 

・アフリカ地域

経済発展が続くアフリカ。中でもエジプトと南アフリカではこれまでのフィーチャーフォンからスマートフォンへの乗り換えが進んでおり、スマートフォン販売が絶好調。2017年、南アフリカではスマートフォンの販売台数が前年比13%アップ、エジプトにいたっては42%も増えました。

 

・その他

世界各地域でのスマホ販売価格には大きなばらつきがあり、本体価格がまだ安い「アジア発展途上国」「中東」「ラテンアメリカ」といった国では、まだまだスマホ市場の大幅な伸びが予測されています。

コメント