「小学校の体育館でエアコンを使うなと、教育委員会から通知が来た」はデマ。市長が丁寧に状況を説明も、デマがはびこったままの状況に

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「小学校の体育館でエアコンを使うなと、教育委員会から通知が来た」はデマ。市長が丁寧に状況を説明も、デマがはびこったままの状況に

 

・『「学校の体育館でエアコンを使うなと教育委員会から通知が来た』とのデマが広まる

日本列島、狂ったような暑さにうなだれる現在。

同時に、先日は愛知県豊田市で小学生1年生の児童が熱中症で死亡したこともあり、教育現場における暑さ対策に注目が集まっていますが、それに関し、先日悪質なデマがツイッターを中心に出回ったようです。

該当のツイートは大阪府北部に位置する譜面市に関するもの。同市の教育関係者と思われる人物から、7月18日、次のようなツイートが行われました。

体育館にエアコンをつけたのに、「1回で2500円の電気代がかかるから、使用しないでください」との教育委員会からのお達しが

「生徒の安全より2500円を取るのか!」と職員室は大荒れですよ(苦笑)

明後日の終業式を体育館でやるのだが、そこでエアコンを使うよう管理職が連絡したようです

それでダメなら自腹切るから勝手にエアコンをつけてしまおうという話に(笑)

この暑さで全校生徒を体育館に集めたら、間違いなく倒れる生徒が出てくるで

やっぱ今年の暑さは異常だと思うし、それに合わせて色々と変わっていかないとダメなんじゃないと思いますけどねぇ

 

・月間1億ページビュー数を誇る「まとめサイト」などで取り上げられる

このツイートには3万以上のリツイートが発生。またSNS「はてなブックマーク」ないし「togetter」でも反響を呼び、さらに月間ページビュー(PV)数が1億PVを超える巨大まとめサイト「はちま起稿」で取り上げられるなど、ネット界で話題となりました。

・デマを取り上げる「はちま起稿」

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・市長がデマを否定も、デマよりは広まらず

しかし7月21日になり、箕面市の倉田哲郎市長が問題のツイートの内容を否定しています

冒頭のツイートにある「2500円の電気代から使用できない」云々の話は無く、実際はスポーツクラブなど地域の団体(スポーツクラブとか)が、学校の体育館を借りてエアコンを使う際のエアコン利用料金が「1時間2500円」であるそう。

多くの地方一体が財政難に苦しむ現在、このような請求の仕方は幅広く見られるものであり、何ら問題のあるものではなさそう。

市長による説明は以下の通り。

事実と異なる事象が3万リツイート以上され、まとめサイトもできてるので、箕面市教委のイメージ回復のため敢えて書いておきます。

まず、誤解か、悪意か、筆者の意図は知りませんが、ここで書かれている事実はありません。なお、すでに元ツイートは削除されてます。ちなみに、「箕面市って書いてないじゃん」ってツッコミや、「わざわざ書かれなきゃ箕面市だってわかんなかったのに」みたいな話はご容赦を。すでにアカウントごと削除されてますけど、前後のツイートから、書き手が箕面市の人だってのは誰が見てもすぐわかる状況だったので。

この春、箕面市では全小中学校の体育館へのエアコン整備工事がやっと完了。いつエアコンを使うべきかは、天候や教育活動により異なるため、一定の目安を示して小中学校に委ねています。

したがって、まず「2500円の電気代がかかるから使用しないで」などと市教委が通知した事実はありません

今夏が体育館エアコン初運用なので試算値ですが、光熱水費は1時間1500~2500円程度(広さによる差)かかります。このため、学校教育じゃなくて、地域の団体(スポーツクラブとか)が学校の体育館を借りてエアコンを使うときは、利用団体から実費をいただきます。その額が中学校2500円です。

削除されたツイートの後半には、『「金かかるから使うなよ!」から「使ってもいいよ!でもお金は払ってね!」という指示に変わりました(笑)』という続報っぽい記述と、通知らしき画像までアップされてました。

もしかすると、リツイート数に怖くなって誤魔化そうとしたのかもしれませんが…。

もちろん、箕面市教委では、そんなアホな指示変更の事実もありませんし(というか、もともとそんな指示してない)、ここでアップされた画像は、ちょっと前に利用団体向けの料金を学校に伝えたもので、学校教育でのエアコン利用ルールとまったく無関係のものでした

ちなみに、愛知県の児童のご不幸のニュースを受け、箕面市教育委員会は、ひとまず翌日には屋外活動の一切禁止と体育館でのエアコン稼働の指示を出し、追って2日間で急ぎ方針を文書化して、昨日付けで学校や保護者をはじめ広く周知・公表をしています。

今回の方針のポイントは、エアコンの稼働ラインを安全側に下げたこと(暑さ指数28度)や、エアコン稼働を個々の先生の判断に委ねず全市一律にしたこと、また、「十分に休憩をとり」みたいな運用の曖昧さをなくしたこと、などです。屋外しかできない部活動、特に夏休みの練習が不自由ですが、代替措置として、早朝5時から学校施設を使えるようにしています。本当に5時からやる部活があるかはわかりませんが、暑い日だと朝8時くらいで暑さ指数28度を超えてしまうので。…申し訳ないけど、朝練がんばれ、です。

ちょっと横道にそれますが、「プールも禁止なの?」みたいなお声もいただきます。実は、過去の日本水泳連盟の資料に「水温+気温が〇〇度以下で」みたいな安全の目安があり、水温を下げられるなら、プールだけはこの指標を使うのもありか?みたいな議論もありました。そこで、市内のある学校のプールで、一定時間、水を入れて、水温が下がる速度の実験までやったのですが、結果的にほとんど下がらず断念。水温+気温が危険域に達する時刻と、暑さ指数28度の到達時刻の、ここ数日のデータを調べて比較したら大差なかったので、プールも暑さ指数に従うことに。

そんなわけで、エアコン整備や稼働ルールの厳格化など、それなりに思い切ってやってくれてる箕面市教育委員会だと感じてるだけに、デマの拡散は残念です。

全国の自治体が同じく悩んでいる状況とは思いますが、子どもたちを守るため、本市教委の取組が、一つの参考になれば幸いです。もちろん、ご不幸が起こってしまった後の対応(後手)ですし、まだ不十分な点もあるかもしれません。でも、少なくともこのまとめサイトで「どこの市教委だよ」「アホか」などとディスられてるような事実はないことをご理解いただければと思います。以上です。

 

市長は懇切丁寧に状況を説明するも、このtweetのリツイート数は3400ほどとデマの9分の1以下、まとめサイトは一切取り上げず。

残念ながら、デマが一掃された状況はほど遠いものとなっています。

 

 

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