最盛期の9分の1まで縮小したコンパクトデジタルカメラ市場と、カシオの撤退報道

社会
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9分の1まで縮小したコンパクトデジタルカメラ市場と、カシオの撤退

カシオ計算機、コンデジ市場から撤退?

デジタルカメラの存在を普及させた、90年代の名機「QV-10」で知られるカシオ計算機。同社がコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)市場から撤退するとの旨が報道されました。

4月24日付の日本経済新聞は、次のように伝えています。

カシオ計算機は24日までに不採算のコンパクトデジタルカメラから撤退する方針を固めた。コンパクトデジカメの出荷台数は激減しており、今後の市場拡大が見込めないと判断したもよう。今後は高付加価値なカメラ製品に特化する方針だ。

 

【グラフ】コンパクトデジタルカメラの出荷量

コンパクトデジタルカメラ・ミラーレス一眼・一眼レフカメラなどが存在するデジタルカメラ市場において、カシオはコンパクトデジタルカメラ専門メーカーとして知られていました。

デジカメが広がるきっかけとなり、現在もデジカメとして最もポピュラーな存在である「コンパクトデジタルカメラ」。ですがスマートフォンのカメラ機能の高性能化に伴い、2010年代において急激に市場が縮小していました。2010年において1億800万台あったコンパクトデジタルカメラの世界出荷台数は、2017年には9分の1ほどの1330万台にまで落ち込んでいます。

 

・グラフ:デジタルカメラの出荷台数

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・コンパクトデジタルカメラの出荷量 時系列推移(単位:千台)

コンパクトデジタルカメラ 一眼レフ・ミラーレス
1999 5,088  ー
2000 10,342  ー
2001 14,753  ー
2002 24,551  ー
2003 42,563 845
2004 57,290 2,476
2005 60,975 3,791
2006 73,717 5,264
2007 92,899 7,468
2008 110,070 9,687
2009 95,953 9,911
2010 108,576 12,887
2011 99,830 15,694
2012 77,982 20,157
2013 45,708 17,131
2014 29,595 13,839
2015 22,341 13,054
2016 12,582 11,608
2017 13,303 11,676

出典:一般社団法人カメラ映像機器工業会

 

コンパクトデジタルカメラの日本国内メーカー別シェア

上述の通り、デジタルカメラのパイオニア的存在であるカシオは、現在においてもコンパクトデジタルカメラ市場において強い存在感を放っていました。2017年における、国内コンデジ市場シェアは、キヤノン、ニコンに次いで第3位(19.3%)。

しかしながら、同社のデジタルカメラ事業は、17年3月期(16年4月~17年3月)通期売上が185億円(前年比38%減)となり、5億円の赤字を計上しています。

・ コンパクトデジタルカメラの日本国内シェア

1位 2位 3位
2017 キヤノン(27.3%) ニコン(22.1%) カシオ(19.3%)
2016 キヤノン(30.5%) ニコン(21.0%) カシオ(14.8%)
2015 キヤノン(28.7%) ニコン(15.3%) カシオ(15.2%)
2014 キヤノン(20.0%) ニコン(15.5%) ソニー(15.4%)
2013 キヤノン(17.6%) ソニー(16.5%) ニコン(14.1%)
2012 キヤノン(16.9%) ソニー(15.1%) カシオ(13.9%)
2011 キヤノン(19.0%) カシオ(15.2%) パナソニック(13.9%)
2010 キヤノン(19.6%) カシオ(18.6%) パナソニック(14.6%)
2009 キヤノン(18.3%) カシオ(15.4%) パナソニック(15.2%)
2008 キヤノン(19.8%) 松下電器産業(16.1%) ソニー(14.1%)
2007 キヤノン(21.0%) カシオ(16.3%) ソニー(15.2%)
2006 キヤノン(18.5%) カシオ(14.7%) 松下電器産業(12.7%)

出典:BCN

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