防衛装備品に転用可能な基礎研究の助成、北海道大学が辞退

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防衛装備品に転用可能な基礎研究の助成、北海道大学が辞退

 

防衛装備品に転用可能な基礎研究を助成する防衛省の公募制度 (安全保障技術研究推進制度) に際して、北海道大学が継続を辞退していたことが明らかになりました。

同大学はこの公募制度に関し、大学院工学研究院の村井祐一教授による研究「マイクロバブルの乱流境界層中への混入による摩擦抵抗の低減」においてて、約2330万円の助成を受けていましたが、今年3月、自主的に継続を断ったとのことです。

 

安全保障技術研究推進制度、とは

防衛省が示したテーマで大学や企業などの研究機関に研究を募る制度。2017年度予算は110億円。これまでに企業や研究機関のほか、今回の北大含め9大学が助成対象として採択されています。

・安全保障技術研究推進制度のホームページ

http://www.mod.go.jp/atla/funding.html

この制度に対し、日本学術会議は2017年3月、「研究の進捗(しんちょく)管理などで政府の介入が著しく、問題が多い」との声明を出していました。

 

・安全保障技術研究推進制度の採択例(2017年度)