テスラより日産リーフやプリウスPHVのほうが安全性が優れているが、テスラそのものも安全性テストで高評価を受けている

社会
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テスラより日産リーフやプリウスPHVのほうが安全性が優れているが、テスラそのものも安全性テストで高評価を受けている

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カルフォルニア州におけるテスラ車の事故

先日、米カルフォルニア州マウンテンビューにおいて、米電気自動車会社テスラモーターズの新型クロスオーバーSUV「モデルX」が中央分離帯に激突。ドライバーが死亡するという事故が起こりました。

事故においては車体は真っ二つ、爆発炎上という悲惨なものとなったようです。加えてテスラ車というネームバリュー、電気自動車というまだまだ新しい存在による事故、先日のUBER自動運転車による死亡事故に続くタイムリー性、そして何より車体真っ二つという衝撃具合といったことにより、各地で話題を呼んでいます。

 

テスラ車の製造の拙さを指摘するロイター記事

さて今回の事故が明らかになった際、自分はふと、テスラ車の出来の悪さに原因が由来するのではないかと思いました。というのも、以前Web上で次のような記事を読んでいたからです。

jp.reuters.com

同社の内部追跡システムによる10月最新データなどによると、組立後の品質検査で「モデルS」と「モデルX」の9割以上に欠陥が見つかることが当たり前となっているという。取材した現旧従業員の一部は、2012年には、すでにこの問題に気が付いていたと語る。

(…中略)

問題の一端は、同社のマスクCEOが、設計プロセスの短縮や一部の製造前試験の省略、現場レベルでの改善といった手法によって、業界標準よりも迅速に新車種を発売する方針を決定したことにある、と一部の従業員は考えている。こうした場当たり的なやり方が、修正発生率の高さにつながっている、と言うのだ。

JDパワーは「熱狂の裏側」と題する3月のレポートで、新型の「モデルS」と「モデルX」について、異音や擦り傷、ドアのアライメント不整といった問題を取り上げ、テスラの製造経験の浅さが原因であると指摘した。このレポートの結論として、テスラ車の全般的な品質は高級車セグメントにおいて「競争力に欠け」、「精度と細部に対する注意」が不足していると述べている。

 

事故に関しては、はてなブックマークにおいても次のような「指摘」がありました。

b.hatena.ne.jp

 

引きちぎられるのはEVだからじゃなくテスラの設計が未熟だからだよ。NCAP等のテストでテスラはLEAFと比べて圧倒的に低いスコアだからね。だから、EVに簡単に参入できるようになる、ってのは幻想なんだよ。

 

実際はユーロNCAPでテスラ車は高評価を受けている。ただ…

自動車の衝突安全性能に関する情報については、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)などの公的機関において公表されています。

上のコメントにある「NCAP」もその一つ。EUヨーロッパ委員会によるこの自動車安全テストでは、

  • オフセット前面衝突試験
  • 側面衝突試験(後席子供の乗員含む) (対ムービングバリア、速度50km/h)
  • ポール側突試験
  • 後突頚部傷害保護試験
  • 歩行者(頭部・脚部)保護性能試験

といったテストが実施されています。

 

EUの安全性テストでは、日産リーフのほうがテスラより高評価

確かにユーロNCAPのテスト結果を実際に見てみると、上のコメントのように「テスラはLEAF(日産リーフ)と比べて低いスコア」となっていることがわかります。ただし、”圧倒的”とまで言えるかどうかは評価が分かれるところでしょう(今回事故が起きたSUV「テスラX」は、まだテストが行われていないため、同じような本体価格であるセダン「テスラ S」を参考にした。日産リーフは現行モデルではなく、2012年発売の先代モデル)。

【テスラ S】

総合安全評価:5 / 5

(%表示はそれぞれの項目での安全性を示す。)

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www.euroncap.com

 

【日産 リーフ(2012年先代モデル)】

総合安全評価:5 / 5

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www.euroncap.com

 

基本的に車の安全性能は車体価格と比例しますから、1000万円近いテスラの安全性が400万円の日産リーフより劣るというのはちょっと考えモノかもしれません。ただし、5つ星評価となっていることからもわかるとおり、テスラ車も安全性能そのものは優れています。

 

アメリカの安全性テストでは、プリウスPHVのほうがテスラより高評価

米国保険業界が設立した非営利団体であるIIHS (Insurance Institute for Highway Safety)による同様の安全性テストでも、テスラ車は単体では高い安全性評価を受けていますが、それでもライバルの電気自動車(プラグインハイブリッド含む)である「シボレー Volt」「トヨタ プリウスPHV(海外名:Prius Prime)」「BMW i3」といった車には、残念ながら評価が劣るものとなっています。

・IIHSによる電気自動車評価の一覧

テスラ車(テスラ モデル S)は全般的に高い安全性能を誇るものの、ヘッドライト性能(車両のヘッドライトが道路のどのくらい遠くまで光を当てることができるかという照射距離、対向車のドライバーがどれだけ眩しく感じるかなど)が劣るらしく”Poor(劣)”評価となっている。

また、Small Overlap Front Test(浅い角度での衝突)では、”Acceceptable(まあ良い)”評価となっている。

一方330万円ほどからのトヨタプリウスPHV3は、どの項目も安全性能評価が高い。

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・IIHSによるテスラ モデル S、Small Overlapテストの様子

youtu.be

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