極右な次期大統領により、ブラジルで環境省が無くなるかもしれない。保守主義と環境保護否定の親和性

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極右な次期大統領により、ブラジルでは環境省が無くなるかもしれない

 

極右な次期大統領が、当選後に言及

先日10月28日のブラジル大統領選で当選した、極右・社会自由党のジャイル・ボルソナロ下院議員

同氏は当選後、ブラジルの財政状況を改善させるため、「公務員数の半減」と「各省庁の廃止」を行う案を披露しており、案の中には「環境省の廃止」盛り込まれていました(農水省へ統合するそう)。リンク先は英・ガーディアンの記事。

ただ、その後の環境保護団体の猛反対が効いたんでしょうか。ロイター通信によれば、内容を訂正する発言も行なっており、実際に廃止されるかは不透明なところです。

・森林破壊が進む、ブラジル・アマゾンの熱帯雨林

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保守主義と環境保護否定の結びつきやすさ

それにしても興味深いのが、「世界的に、右派政治家は環境保護に対し冷淡」であるということ。パリ協定離脱を行ない、NASAの温暖化対策研究を打ち切ったトランプ米大統領などその典型ですが、一般的に、保守主義と環境保護否定は結びつきやすい傾向にあるようです。これは実際、クイーンズランド大学のマシュー・ホーンジー氏らによる調査でも確認されていて、気候変動懐疑派と保守主義においては相関関係がありました

 

とりわけアメリカで顕著な傾向

ただ国によってその結びつきに濃淡があるようで、とりわけアメリカにおいて強い結びつきが見られるものに。

なるほど元アメリカ副大統領のアル・ゴア氏によるドキュメンタリー『不都合な真実』においては「温暖化は左翼の陰謀と発言」したり、「アメリカが世界で最もCO2を排出している(当時の話)ことを初めて知って驚く」人びとが出てきますが、そう考えると、ゴア氏がこのドキュメンタリーを作りたくなった背景がうかがい知れるものでしょう。

 

 

参考文献

Matthew J. Hornsey, Emily A. Harris, Kelly S. Fielding ”Relationships among conspiratorial beliefs, conservatism and climate scepticism across nations” Nature Climate Changevolume 8, pages614–620 (2018)

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